補聴器のご購入を検討している方へ。
皆様からお寄せいただく質問の中から、代表的なものをピックアップ致しました。
補聴器には代表的なタイプとして、耳あなタイプ、耳かけタイプ、ボックスタイプ、メガネタイプの4種類があります。 近年の傾向として、耳あな形と耳かけ形がほぼ同等の割合で年間販売台数の8割から9割を占めています。 詳しくは「補聴器のご案内」「補聴器の選び方」のページをご覧ください。
きこえの不自由さに気づかれたら、なるべく早い段階に補聴器を装用するのが好ましいでしょう。 補聴器を早く装用することにより、耳や脳が補聴器の音に順応しやすくなります。
片目で見るより両目で見る方が疲れず立体的にモノを識別できるように、補聴器も両方の耳に装用することで以下のようなメリットがあります。
* 音の方向や距離感がわかりやすいので車等が接近しても安全。
* 騒音や雑音の中でも、言葉が聞き取りやすくなる。
* 左右どちらからの会話も聞き取りやすくなる。
* 聞こえる範囲が広がり、音の臨場感が増す。
* 耳が疲れにくく、長時間の装用が楽になる。
ちなみに補聴器先進国のアメリカでは装用者全体の約7割が両耳装用ですが日本ではまだ3割程度に留まっています。
補聴器装用により湿疹やかゆみなどアレルギー症状のあるお客様へは、アレルギー対策のオプションをご用意しております。
あらかじめその旨をお伝えください。
但しアレルギーが強い方は、医師とご相談されることをお勧めします。
ご自身の聴力に適切に調整された補聴器であれば聴力が悪化することはありません。むしろ更なる聴力低下を予防することが出来ると言われています。
しかし、必要以上に大きな音量のまま使用しつづけると聴力を悪化させる恐れがありますので、当センターでの調整が非常に重要になります。
快適なきこえで補聴器をお使いになるには、調整過程でご自身のきこえ具合をしっかり当センタースタッフに伝えていただくことが大切です。
補聴器の種類により価格帯が異なりますが、5万円台から50万円台までの価格帯でさまざまなタイプの補聴器をご用意しております。
高価格になるほど多彩な機能を搭載し、より細かな調整ができるようになっています。
一般的な補聴器の耐用年数は4~5年くらいと言われています。ただし中にはきちんとお手入れをしながら10年近く使っている方もいらっしゃいます。
補聴器は耳の中という高温多湿の環境で一日中使用する製品です。
定期的な点検や毎日のお手入れが非常に重要になります。
毎日のお手入れをこまめにすることです。
就寝前は補聴器についた水分を乾いた布でしっかり拭き取る、耳垢やホコリも付属のブラシで掃除をして下さい。
電池を取り外して補聴器を乾燥ケースに入れて保管して下さい。
ハウリングを起こしています。
補聴器は、マイクで捉えた音を大きく増幅し、イヤホンから出します。
この大きくなった音が耳せんなどからもれ、マイクに戻り、その音が再び大きく増幅されます。
この繰り返しで、やがてはピーピー音となります。これがハウリングです。
ハウリングは、耳せんやイヤモールドが耳にきちっとおさまっていないか、形状が合っていないときにおこります。
耳の形は千差万別です。大きさの異なる耳せんを交換してもハウリングを止められないときには、専用の耳せん(イヤモールド)をお使いになることをおすすめします。
オーダーメイド補聴器の場合には、当センターを通してメーカーで再作することにより改善することが出来ます。
軽度難聴の補聴器では「ピー」という音がしないときもあります。
多くの補聴器は掌で包むようにすれば「ピー」という音がします。
「ピー」という音がしないときには故障しているか、音口が塞がっている、電池が切れたなどの可能性があります。
そのようなときにはまず、マイクの音口とイヤホンの音口に耳あかや水滴あるいはゴミなどがつまっていないか点検してください。
電池が切れているときには、新しい電池と交換してください。
電池を交換し、音口をきれいにしても「ピー」という音がしないときには、ボリュームが最低ではないかということも調べてみてください。それでも音がしないときには修理が必要です。
補聴器から放射される電磁波は微弱なので、健康な身体に影響を与えることはありません。
変わって聞こえることは、オーダーメイド補聴器やイヤモールドを使った場合に多く起こります。
原因は、補聴器によって外耳道が塞がれることによって起こります。
外耳道を塞ぐと、声帯などの振動が頭蓋骨を通して軟骨部外耳道を振動させます。
外耳道が開放されているときには、この振動音は外耳道外部に放射されます。
補聴器をつけ、外耳道が塞がれていると、振動音は外耳道と鼓膜の間に留まることになり、その結果、骨導音が大きくなるのです(外耳道閉鎖効果)。
これを軽減するには、ベント孔をあけるか、CIC補聴器のように骨部外耳道近くまでしっかりと作り軟骨部外耳道の振動を抑えるという処置がされるとよいでしょう。
外耳道を塞ぐと、自分の声が変わって聞こえるほかに、口でものを噛む音も大きくなり不快に感じることが多くなります。